少女実在性俱楽部
どうして 真実に触れる手が こんなにもこの心ザラつかせるの?
どうして 嬉しい筈なのに 心の何処かがささくれ立っているの?
失われた世界の姿 いつか見た夢の入り口
月よ 星よ この声を聴け 私たちは目指していた!
でも足りない Ψは投げない だからまだ証明しきれない 心で呼び掛けるアナロジー
作用るとき ほどける意味 どれほどの確率でも ひとつの結果しか要らない
伝送禁止な感情の侭に 今ここに実在る ひとつの独善を掲げて
さあ伸ばす手の先に 世界で唯一無二のきみよ 解を持たない 貴女を探して
全てが計算められたら ――心の奥 裏腹な想い――
悔しいのか 誰が? 哀しいのか 何が?
抱えている寂しさを埋めて 罪悪感に蓋をしながら 独りきり遺される予感に ずっと何処かで恐れを為していたけど
[Δx]の 明日が何処に居ようとも [Δt]の 明日が何時に為ろうとも
己の立つ世界がたとい 誰かが見る舞台であっても?
七つ星よ かけ離れても 私たちは今ここに実在る!
まだ足りない 𝑖でしかない それは定理にはなり得ない 心が喚び立てるファンタジー
間違ってる! 美しくない! 敗北主義的な感情を あなたに縺れさせていくの
だから足りない! |Ψ>にならない! まだ終わるわけにはいかない! 心で叫び立てるモノガミー
[単独系]では 意味がない 求めるべき明日には あなたがいなければならない
自分一人で完結しないで! 立式不能ない 迸る独善に任せて
さあ手を繋いでよ 不思議に魅入られたものとして 月無き夜にも 朝が来るから
さあ声を聴かせてよ 未だ視知らぬ不思議の淵から この世の何処でも 見つけ出すから